②計画の立て方・スケジューリングと勉強効率・集中力・やる気維持の関係

前回は、勉強計画は範囲・ページを基準に立てたほうがよいというお話をしました。

これは、思考が必要な問題演習やコツをつかんだり、しっかりと思考する必要があるものについて、まぁほとんど大部分の日々の勉強についてあてはまるものです。



しかし、例外があります。

それは単純暗記が必要でかつとりあえず単純暗記しなければならに物についてです。



これを前回お話しなかったのは、現在アップしている数学のコツという記事をご覧いただければわかると思うのですが、多くの受験生は数学も暗記科目という言葉のみに影響されて数学の解法パターンをしっかりと理解・分析せず、何も考えずただ暗記して、それを数こなせば数学ができるようになると考えてしまったりする弊害があるため、あえて混乱・誤解を避けるため単純暗記物のことには触れませんでした。



単純暗記物というのは英語の単語とか、古文の単語とかですね。そういう最小基本単位のようなものです。

これを日々の勉強の中に組み込む場合、短時間の時間の計画設定を組み込んでみてください。

15分とか30分とか45分とか設定してその中で覚えられるだけ覚えるという計画設定です。

1日のうち15分を2回とか、30分を2回とかでもいいですね。



なぜ単純暗記物と思考が必要なものを分けるのかですが、

単純暗記物はたとえば1日20個完璧にするという計画を立てたとしても、それが本当に完璧になったのかがわからないのできりが無い、という点がまずひとつの理由です。

これでは、かえって不安が残り勉強効率、集中力が落ちます。



そして最も大きな理由ですが、これは記憶・暗記のコツに関係があります。

人間の記憶力というのはどうしても限界があるため、たとえ一度完璧に覚えたとしても時間がたてば忘れます。

この忘却を防ぐためには何度も繰り返しやる必要があるのですが、単純暗記物をあまり時間をかけてやっていると最後にたどり着くまでに最初の頃やったことをすべて忘れているという状態に陥ります。



この忘却の状態を避けるために単純暗記物は一日に目に触れる量をある程度多くする必要があります。

少なくとも前日やったこととか、3日前にやったこととか、1週間前にやったこととか、まぁその辺は各自の計画によりますが、その部分についても目をとおして忘却を防いでいく必要があります。



ですので、じっくり20個なら20個の単語に時間をかけて他のものを一切見ないという方法ではなく、30分なら30分と時間を区切ってその中で最大限覚えられるだけ覚えるという計画のほうが効率はいいのです。

もちろんその日に覚えるべき範囲とかの目安は計画として必要です。



ついでですので人間の記憶力についてですが、皆さん今日から1週間後次のことを試してみてください。

皆さんが毎日すれ違うだけの人と1週間のうち1日だけ1時間合った人、この2人の人を思い出して特徴や似顔絵を書き出してみてください。

そうすれば今日の記事の根拠がわかります。



勘のいい方はもう想像がつくと思います。

そうです。間違いなく1週間すれ違ってるだけなのにその人のことのほうが正確に特徴も似顔絵もかけるのです。

これが人間の記憶のメカニズムなのです。

不思議ですよね。



というわけで、今日のまとめは、単純暗記物については短時間の時間を基準にして計画を立てたほうが効率的にはよいということです。





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