昨日の記事で受験勉強が楽しくないのは当たり前というお話をしましたが、やる気や集中力を高めるのに脳科学や理論を用いて説明する必要を感じませんし、弊社はご存知のとおり医学部生を抱えていることや、医者や大学教授の方に記事をお願いして掲載することも可能ですが、それをしないのは必要がないと思っているからです。
以前もお伝えしましたが、自己啓発なり心理学なり脳科学なり、そういうモノの知識を得たいなら専門家から知識を得るのが一番であり、たかが受験界という井の中の蛙である狭い範囲から得る必要はありません。何かをかじったような話では害悪ですらあります。
必要があればみなさんにご提供しますが、そんなことはみなさんの悩みの根本的なこととは関係ないと思っています。そんなことを知ったところで根本的な問題が解決しない以上机上の空論に過ぎません。
そこで本題に入りますが、受験生の皆さんがやる気に起伏があるとかやる気が出ないとかの悩みはシンプルに考えてみてください。
みなさんのお父さんやお母さんが仕事をするのにどうやったらやる気を高められるだろうとか、脳科学や心理学や自己啓発がどうのとか言わないですよね?怪しげな教材を買ったりしないですよね?
なぜだと思いますか?
それはみなさんを育てたり、学費を稼いだり、生活していくために必要だからです。
自分が働かなければみなさんを養ったり、生活していけないからです。
ここにあるものは責任です。背負っているもの・守らなければならないものがあるという明確な原動力があるからです。
働かなかったら現実にどうなるだろうということが明確に想像できるからとも言えます。
受験勉強というのはこの部分が見えにくい、意識しづらいという難点があります。
そして昨日の記事でお伝えしましたが、受験勉強には、
・勉強はもともと単調な作業である
・勉強したからといってすぐに自分の目標である合格や実力が目に見える形で得られる・現れるわけではない
・受験勉強を効率的に進めていくためには自分の弱点と志望校合格ラインまでの差を日々克服していかなければならないものである、そのためには自分にしっかり向き合って弱点を探していかなくてはならない
・上記作業は自分ができないことを知る・探すものであるがゆえ当然自己嫌悪に陥ったりストレスが溜まる
・弱点を克服するには気持ちも時間も楽しいことをするよりも多くのものを必要とする
という特性があります。
何も考えず、ただ勉強をすればいいのでしたらそれは楽しくやることは可能です。
しかし、実力をつけていくためには必然的に自分の実力不足を認め、受け入れ、改善していかなければならないわけですので苦痛が伴います。
むしろ、勉強が苦しい、辛い、楽しくないと思えたほうが実力を上げていく勉強ができているとも言えます。
例えば、受験生によくあるのは、できない・できなかった問題をあまり考えず、やらず、既にできるようになっている問題を何度も復習するという行動です。
これは安心感と達成感を得たいがためにとってしまう行動です。
しかし、良く冷静に考えてください。
この方法は、苦痛は伴いませんし、勉強時間の確保や自己満足感は得られますが、何も実力は進歩していません。ただの自己満足に過ぎません。
既にできるようになった問題や覚えてしまったものを何回繰り返そうが、何時間勉強しようが実力は何も変わっていないのです。
実力をつけていくためには苦痛を伴うのが当たり前です。
このように受験勉強にはそもそもやる気を維持していくには難しい多くの要素があるのです。
ここの部分の認識をすることによってまずみなさんは辛いのは自分だけではないし、受験勉強というのはそもそもそういうものなんだと思えることが必要です。この認識のみで悩んでいることが解決できる受験生も多くいます。
やる気とか集中力を受験勉強のこのような本質や現実から切り離した一般論的な脳科学や心理学といった外部的な要因によって得たところで何の意味もありません。すぐにまた同じ状態に戻ります。
みなさんの悩みの根本的な解決にはならないからです。
みなさんは志望校合格という明確な目標があるわけです。
ただ、この目標に自分がしっかり近づけているのか、今やっている勉強が意味があるものなのか、本当にこのまま勉強していけば合格できるのかという不安、自分の能力に対する疑いが日々の勉強のやる気を大きく阻害するものであることは以前からお伝えしているとおりです。
自分の日々の勉強が合格に確実に効率的に近づいていると確信できるものであれば、志望校合格という明確な目的に向かって日々の勉強は辛くなくなりますし頑張れることは想像がつくと思います。
そのためには、目に見える見返りがない、実力がついているのかわからない、合格できるのかわからないという受験勉強のもつマイナス要素の性質・特性を取り除いてあげるしかないのです。
そのために必要になってくるのがしっかりとした受験戦略と勉強法=合格への明確かつ正しい道標とその実践です。
明確かつ正しい道標のもとに日々勉強をこなしていけば合格に効率的に近づいているわけです。
あとは日々努力すればいいだけです。
明確かつ正しい道標がないと迷子になり、やる気や集中力を高めるにはどうしたらいいのだろうと根本的な問題とは異なる方向のものを追い求め出します。多くの時間を浪費します。
どんな事柄も軌道に乗ってしまえば苦しくなくなります。
それは本来の目標達成に近づいていることを意識しなくても自然に認識できているからです。
受験勉強の性質・特性をまず認識し、明確かつ正しい道標をしっかりと持ちましょう。
みなさんにとってそれが一番大事なことです。
長くなりましたので今回はこの辺で。
頑張りましょう。
応援よろしくお願いします。
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